すべての記事
ガイド·9分

LINE Messaging APIの料金:Reply・Push・AI連携の月額

Omago 編集部·
LINE Messaging APIの料金を表す、無料の返信と課金される配信の二本の経路が分かれる分岐点のイメージ

広告から来たお客様がLINEで質問を送ってきた。AIに答えさせたいが、APIの請求がいくらになるのか分からない。LINE Messaging APIの料金は、API自体は無料で、かかるのはLINE公式アカウントのプラン料金と通数課金だけです。ただし、同じ「返信」でもReplyで送るかPushで送るかで、請求はまったく変わります。この記事では、どのAPI呼び出しが課金対象になるのか、AIをつないだら月いくらかかるのかを、2026年10月時点の公式情報で試算します。


LINE Messaging APIの料金はいくらですか?

答えは「API利用料はかからず、LINE公式アカウントのプラン料金だけ」です。LINE Developersの概要ページは「Messaging APIは無料ではじめられます」と書き、無料で送れる通数はLINE公式アカウントの料金プランで決まるとしています(LINE Developers、2026年)。

プランは、コミュニケーションが月0円で200通、ライトが月5,000円(税別)で5,000通、スタンダードが月15,000円(税別)で30,000通です(LINEヤフー for Business、2026年)。無料通数を超えて送れるのはスタンダードだけで、2026年10月1日からは追加メッセージが月20万通まで1通3円、20万通を超えた分は1通2.5円(税別)になりました(LINEヤフー for Business「追加メッセージ料金改定のお知らせ」、2026年)。

プランごとの考え方はLINE公式アカウント料金の隠れたロジックで、改定前後の比較は2026年10月のLINE料金改定で整理しています。ここからは、APIのどの呼び出しが通数を消費するのかに絞ります。


ReplyとPush、課金されるのはどちらですか?

答えは「Pushが課金対象で、Replyは通数にカウントされない」です。LINE Developersの「Messaging APIの料金」ページは、通数にカウントされる送信方法としてプッシュ、マルチキャスト、ブロードキャスト、ナローキャストの4つを挙げ、カウントされない送信方法として応答メッセージ(Reply)を挙げています(LINE Developers、2026年)。

送信方法 使う場面 通数
Reply(応答メッセージ) ユーザーのメッセージへの返信 カウントされない
Push 特定の1人に、こちらから送る カウントされる
Multicast 複数の指定ユーザーに一度に送る カウントされる
Broadcast 友だち全員に送る カウントされる
Narrowcast 属性や条件で絞って送る カウントされる

通数は「送信対象となった人数」で数えます。1回のリクエストに入れるメッセージオブジェクト(吹き出し)の数は通数に影響しません(LINE Developers、2026年)。ReplyもPushも、1リクエストに入れられる吹き出しは最大5件です。公式の例では、4つの吹き出しを5人のトークルームにPushすると5通です。

ブロック中のユーザーや存在しないユーザーIDに送った分は、実際に届かないため通数に入りません。AIに答えさせる仕組みでは、この表の1行目、Replyで返せるかどうかが費用を大きく左右します。


Replyが無料でも課金される場面はありますか?

答えは「あります。応答トークンの期限を過ぎて返すと、Pushで送るしかなくなり課金対象になる」です。

Replyで返信するには、Webhookで受け取る応答トークンが必要です。Messaging APIリファレンスは「応答トークンは、Webhookを受信してから1分以内に使用する必要があります」と明記しています(LINE Developers、2026年)。再送されたWebhookの応答トークンも受信から1分以内なら使えますが、イベントの発生から20分が経過している場合は使えません。

AI連携でこの1分が問題になるのは、次の3つの場面です。

  1. AIの応答生成が遅い。 外部のデータベースを検索し、長い回答を作っている間に1分を過ぎると、Replyでは返せません。
  2. 人に引き継いだ後の返信。 スタッフが確認してから答える場合、多くは1分を超えます。管理画面のチャットで手動返信するなら通数に入りませんが(LINEヤフー for Business、2026年)、APIからPushで送ると課金対象です。
  3. こちらから送る追加連絡。 予約のリマインドや「その後いかがですか」というフォローは、そもそもReplyではなくPushです。

つまり、AIの返答は1分以内にReplyで返し、フォローは月の無料通数の中に収める。これが料金を抑える設計の基本です。


LINEにAIをつなぐと、月いくらかかりますか?

答えは「Replyだけで返せばLINE側は0円のまま、AIの利用料は1,000会話あたり約1,924円」です。以下は公式価格と、明示した前提に基づく試算です。

前提は次のとおりです。1会話でお客様が6回発言し、AIが6回返信する。1回の返信にAIへの入力1,500トークン(指示文と会話履歴を含む)、出力200トークンを使う。モデルはOpenAIのGPT-5.4 miniで、料金は入力100万トークンあたりUS$0.75、出力US$4.50(OpenAI公式料金ページ、2026年)。為替は1ドル158.31円(Yahoo!ファイナンス、2026年10月9日終値)です。

1,000会話では入力900万トークンでUS$6.75、出力120万トークンでUS$5.40、合計US$12.15、約1,924円になります。

月の規模 LINE側の通数 LINEプラン(税別) AI利用料(試算) 合計(試算)
1,000会話、返信はすべてReply 0通 コミュニケーション 0円 約1,924円 約1,924円
3,000会話+1会話1通のリマインドPush 3,000通 ライト 5,000円 約5,772円 約10,772円
10,000会話+1会話1通のリマインドPush 10,000通 スタンダード 15,000円 約19,240円 約34,240円
10,000会話、返信をすべてPushで送った場合 60,000通 スタンダード 15,000円+追加30,000通×3円 約19,240円 約124,240円

最後の行が、設計を誤ったときの請求です。同じ1万会話でも、返信をPushで送るとLINE側だけで月105,000円(税別)になり、Replyで返した場合の15,000円との差は月90,000円です。

この表には、Webhookを受けるサーバー費や開発・保守の人件費は入っていません。構成次第で大きく変わるため、別途見積もってください。


API連携と標準機能・拡張ツール、どれを選べばいいですか?

答えは「質問の幅が狭いなら標準機能、配信が中心なら拡張ツール、自由な質問にAIで答えたいならMessaging API」です。

LINE公式アカウントの標準機能には、応答メッセージと「AIチャットボット(β)」があります。AIチャットボット(β)をお客様への実際の応答に使うには、チャットProオプション(月3,000円・税別)が必要です(LINEヤフー for Business、2026年)。公式ヘルプは、医療・福祉、金融、法律関連などでは利用できない場合があるとしています。設定の手順と限界はLINE応答メッセージとAI応答メッセージの設定で扱います。

Lステップやエルメなどの拡張ツールは配信とシナリオが得意で、ツールの月額はLINE側の料金とは別にかかります。料金の比較はLステップ・エルメ・Linyの料金比較にまとめました。

Messaging APIは自由度が最も高い反面、開発と運用の手間がかかります。配信系のAPIには上限もあり、ナローキャストとブロードキャストは1時間に60リクエスト、マルチキャストは1秒に200リクエストまでです(Messaging APIリファレンス、2026年)。


LINEの外でも、同じ問い合わせは来ていませんか?

答えは「来ています。広告から来たお客様の最初の質問は、LINEより先にWebサイトで生まれることがある」です。LINEにAIをつなぐ前に、サイトで質問に答えられているかを確かめる価値があります。

自社サイトとWhatsAppで問い合わせに答えるなら、AI 営業エージェントのOmagoという選択肢もあります。料金は月US$49〜99の定額で、解決件数ごとの従量課金はありません(料金プランの詳細)。LINEとは連携しないため、LINEの応対はこの記事の設計で考えてください。

Omago に自社サイトのURLを貼って、お客様の言葉で質問してみてください。


よくある質問

LINE Messaging APIは無料で使えますか?

API自体の利用料はかかりません。かかるのはLINE公式アカウントのプラン料金で、コミュニケーションプランなら月0円で200通まで送れます。Replyでの返信は通数にカウントされないため、返信だけならコミュニケーションプランのままでも使えます。

応答トークンの有効期限は何秒ですか?

LINE Developersの公式リファレンスは、Webhookを受信してから1分以内に使用する必要があるとしています。再送されたWebhookの場合も受信から1分以内なら使えますが、イベントの発生から20分が経過していると使えません。

吹き出しを5つ送ると、5通分の料金になりますか?

なりません。通数は送信対象の人数で数え、1回のリクエストに入れた吹き出しの数は関係ありません。1人に5つの吹き出しをPushすれば1通、Replyなら0通です。

AIの返信が遅くて1分を超えたら、どうなりますか?

その応答トークンではReplyできないため、返すにはPushを使うことになり、通数を消費します。スタンダードプランで無料通数を超えていれば、1通3円(税別)の追加料金がかかります。回答を短くし、検索や生成を速く終える設計にしておくことが対策になります。


出典:LINE Developers「Messaging APIの概要」「Messaging APIの料金」「Messaging APIリファレンス」2026年、LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」2026年、LINEヤフー for Business「【重要:再掲】LINE公式アカウント 追加メッセージ料金改定のお知らせ」2026年、LINEヤフー for Business「AIチャットボット(β)機能とは」2025年、LINE公式ヘルプセンター 2026年、OpenAI「API Pricing」2026年、Yahoo!ファイナンス「米ドル/円 時系列」2026年10月9日。※AIの利用料は前提を置いた試算です。実際の費用は会話の長さやモデルの選択で変わります。

Omagoを試してみませんか?

数分でAIエージェントをセットアップ。無料で始められ、クレジットカードは不要です。