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ガイド·11分

電話代行サービスとAI応対、どちらを選ぶか——料金・範囲・限界の正直な比較

Omago 編集部·
人力の電話代行オペレーターとAI応対を天秤にかけて比較する様子を表す概念イメージ

「電話に出られない」を解決しようと調べ始めると、選択肢は大きく2つに行き着きます。人のオペレーターが受ける電話代行サービスと、AIによる自動応対です。どちらのベンダーも自社の強みだけを語りがちですが、実像は「人力=高いが柔軟、AI=安いが限定的」であり、しかも両者は排他ではありません。この記事では、公開料金を同一基準で並べた比較表(2026年10月のfondesk改定を含む)と、双方の正直な限界、そして見落とされがちな第三の選択肢「電話→メッセージ誘導」までを整理します。


電話代行サービスとは何か?料金はいくらか?

答えは、月1万円前後から、オペレーターが自社名で電話を一次受付し、用件をチャットやメールで知らせてくれるサービスです。

代表格のfondesk(株式会社うるる)は、月額10,000円(税別)で月50件まで、51件目以降は200円/件、初期費用0円。平日日中の一次受付に特化し、7種類のチャット・メール通知に対応します。ただし公式発表によれば、2026年10月から月額12,000円・月40件込み・超過300円/件に改定されます。基本料金が上がり、含まれる件数が減る、実質的な値上げです。

もう一つの例がCUBE電話代行サービスです。月50コールのシンプルプランのほか、英語対応プランはCompact(月30回)10,000円、Standard(月50回)15,000円、Superior(月100回)25,000円。別途、初期登録料5,000〜10,000円と保証金5,000〜10,000円がかかります。正社員オペレーターによる応答率98%以上を標榜しています。

押さえるべき本質は、人力代行の中身が「担当者不在を伝え、用件を聞いて取り次ぐ」一次取次だという点です。商品知識が必要な質問に答えてくれるわけではありません。ここを誤解すると、導入後に失望することになります。


AI電話応対の料金はいくらか?

答えは、月0円〜数千円から始められ、24時間対応が標準です。

  • ミライAI(株式会社ソフツー):STARTプラン月額1,000円(税抜)・初期費用0円。AI会話時間の従量課金16円/分(2024年10月改定)。
  • IVRy(株式会社IVRy):フリープランは月0円(30着電/月まで)。スタータープランは月払い3,980円〜(年払いなら実質月3,317円)、上位プランは月払い10,480円〜。初期費用0円で、別途通話代・転送代・SMS利用料がかかります。英語・中国語・韓国語に対応。ただしIVRyはプランが年払い/月払い・AI機能の有無で分岐するため、本記事の金額は2026年時点の目安であり、契約前に公式サイトで最新料金の確認が必要です。
  • Canario(NECネッツエスアイ):基本月額10,000円(税込11,000円)+ユーザー課金748〜1,628円/人、初期費用0円。名前取次・伝言テキスト化・IVRに対応します。

なお、ミライAIとCanarioの多言語対応は公式ページで明言が確認できず、本記事では「未確認」として扱います。多言語が要件なら、各社への直接確認が必要です。


料金と範囲を一覧で比較すると?

答えは、月額だけならAIが圧倒的に安く、柔軟さでは人力が勝る——次の表のとおりです(金額は税別中心、2026年時点の公開情報)。

サービス 種別 月額 基本コール数 超過単価 初期費用 対応時間 多言語
fondesk 人力代行 10,000円(2026/10〜12,000円) 50件(改定後40件) 200円(改定後300円) 0円 平日日中 なし
CUBE(英語Compact) 人力代行 10,000円 月30回 要問合せ 登録5,000〜10,000円+保証金 応相談・24時間は別 英語
ミライAI START AI電話 1,000円+従量16円/分 折り返し受付 0円 24時間 未確認
IVRy AI電話/IVR 0円(フリー・30着電/月)〜3,980円 プランによる 0円 24時間 英・中・韓
Canario AI取次 10,000円(税込11,000円)+748〜1,628円/人 取次 0円 設定可 未確認

表を見るときの注意点は3つ。第一に、人力の「月50件」は着信数であり、繁忙期に超過すると従量課金が積み上がります。第二に、AIの低額プランは折り返し受付やIVR分岐など機能が限定される場合があります。第三に、対応時間の差は月額以上に大きい——人力の平日日中プランでは、夜間・休日の着信はそもそも受けられません。


人力代行の限界と、AIの限界はどこにあるか?

答えは、人力は「時間と言語と専門性」に、AIは「例外と感情と最終判断」に、それぞれ明確な限界があります。

人力代行の限界は3つです。(1)営業時間外・24時間対応は追加料金または別プランで割高になる。(2)多言語対応は一部サービスの限定プランのみ。(3)基本は一次取次にとどまり、商品や予約の中身に関する質問には答えられません。

AIの限界も3つ、同じくらい明確です。(1)複雑な判断や例外処理はできない。(2)感情的な配慮や、悪質なクレームへの毅然とした最終判断はできない。(3)想定外の質問には弱い。「すべて自動化」「機会損失ゼロ」を謳う宣伝は、この限界を隠しています。

だからこそ、両者は「どちらか」ではなく組み合わせが現実解です。AIが24時間の一次受けと定型対応を担い、複雑・重要・悪質な案件を人(自社スタッフまたは人力代行)へ引き継ぐ。2026年10月に義務化されるカスハラ対策の観点でも、一次受けと記録化をAIが担う設計には従業員保護の意味があります。詳しくはカスハラ対策義務化とAI一次対応の記事をご覧ください。


第三の選択肢「電話→メッセージ誘導」とは何か?

答えは、出られない電話を音声ガイダンスやSMSでテキストのやり取りへ変換する方法で、実は利用実態の最多派です。

NTTコム オンラインの2023年調査(n=1,053)では、営業時間外に実際に使われた手段のうち「折り返し電話予約フォームへの誘導」が男女とも2割超で最多、20代男性では32.7%に達しました。電話をテキストに変換すると、往復不通が消え、記録が残り、多言語にも展開でき、若年層の電話忌避にも合致します。同期的な電話の弱点を、まとめて解消できるのです。

Omago(オマゴ)は、顧客からの問い合わせに、顧客の言語で24時間自動で応対し、必要なときは人に引き継ぐAIエージェントです。この「テキストで受け、定型は即答し、例外は人へ」という第三の道を、Webサイトやメッセージチャネルの上で実装するものといえます。

どの構成が自社に合うかは、時間外の問い合わせがどれだけあるかで大きく変わります。判断材料は夜間・休日の問い合わせがどこへ消えるのかを扱った記事に、人を雇う場合との損益比較は採用と自動化の比較記事にまとめています。


よくある質問

結局、電話代行とAI応対はどちらが安いですか?

月額ではAIが安く、月0〜4,000円程度から始められます(人力は月1万円前後から)。ただし安さだけで選ぶのは危険です。専門的な受け答えや柔軟な対応が必要な着信が多いなら人力に、定型の問い合わせと時間外の取りこぼしが多いならAIに分があります。

電話代行とAIの併用はできますか?

できますし、実務ではそれが現実解です。たとえば日中の重要な着信は人力代行またはスタッフが受け、夜間・休日と定型の問い合わせはAIが一次受けする構成なら、双方の限界を補い合えます。

AI応対にすると、顧客に失礼になりませんか?

設計次第です。正当な要望を必ず人へつなぐ導線を残し、「人と話す」選択肢を常に提示すれば、待たせ続けるより速く確実な体験になります。逆に、人へつながる道を塞いだ自動化は門前払いと受け取られます。AIであることの開示も含め、丁寧な設計が前提です。

料金は今後も変わりますか?

変わります。実際にfondeskは2026年10月の改定を公式発表しており、ミライAIも2024年10月に従量課金を改定しました。本記事の金額は執筆時点の公開情報に基づく目安であり、契約前には必ず各社公式サイトで最新料金を確認してください。


出典:fondesk公式サイト(料金・2026年10月改定告知)、CUBE電話代行サービス公式サイト、ミライAI公式サイト(2024年10月料金改定)、IVRy公式サイト、NECネッツエスアイ(Canario)、NTTコム オンライン調査(2023年、n=1,053)

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